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Life is bitter

日常生活で考えたことやデザイン・写真・インテリアをはじめとした役に立ちそうな知識をまとめて記しています。

タイポグラフィでの印象操作とその技法

デザイン

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デザインの一要素としてタイポグラフィの与える影響は大きいものです。
同じ文字列でもどういった書体を選択するかによってその文字列から受ける印象はだいぶ違い、日本語で言えば明朝体だとお堅い印象、ゴシック体だと親しみやすくスタンダードな印象、というように何となく共通認識ができているのではないでしょうか。

プロのデザインの現場では見出しやキービジュアル、ロゴといったものには既存の書体を使わずにオリジナルのタイポグラフィを作ることがほとんどです。「タイポグラフィを制するものはグラフィックデザインを制する」なんて言われるくらいですし、このオリジナルなタイポグラフィを的確な意図で作れることがプロとアマの違いになるんですかね…。

今日は一日、トレーニングということで既存書体をいじってタイポグラフィの与える印象がどうなるか見てみました。

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既存書体を簡単に味付けして印象を変えるには大きく分けて「角を取る」「線で装飾する」「太らせる」「細らせる」「パスのランダマイズ」「パスの単純化」でしょうか。

「うんち」はAXISのBoldから角を取ったものですが、打ちっぱなしのままよりやや柔らかく優しい印象になります。丸ゴシックほど幼稚な印象にしたくないときなんかよく使うテクニックです。

「蟹の形」はA1明朝に線の装飾していますが、こうした細い線を装飾すると繊細で優雅な印象がさらに増します。フェミニンなデザインでよく見られるテクニック。あ、「蟹の形」はあえてですよ!聲の形はいい漫画ですよね。

「ササニシキ」や「ピカチュウ」は太らせています。どうしても見出しにこの書体を使いたいのだけど細身でインパクトが足りないときなんかパスを設定して太らせます。太らせた方がバランスがよくなる書体もたまにありますね。またテクニックとして線を太らせるときに木炭・鉛筆ブラシを設定してあげると「拷問」のようにアナログな表現も簡単にできます。これもよく使う。

逆に太い書体を細らせると「泥棒猫」のようになります。これは木炭ブラシを設定しているおかげでおどろおどろしい雰囲気が出ています。

パスのランダマイズと単純化では設定によってそれぞれ大きく結果が変わってきます。極端な場合幾何学チックなものになったり。パラメータをいろいろいじってみて試行錯誤していると面白い結果が出ることもあります。

「ダイヤルアップ接続」「シェフのオススメ」「明るい家族計画」のようなデザイン書体は逆に味付けしにくいんですよね。既に雰囲気や世界観が完成されちゃってて下手にいじると改悪にしかならないという…。難しい…。

ゼロからオリジナルのタイポグラフィを制作するのは結構コストがかかりますが、普段からのテクニックや研究の積み重ねがモノを言います。もっと練習していきたいな。