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Life is bitter

日常生活で考えたことやデザイン・写真・インテリアをはじめとした役に立ちそうな知識をまとめて記しています。

モーショングラフィックスをはじめるためのソフト10選

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グラフィック要素に動きが加わることで成立するモーショングラフィックス。
かつてはCMや映像演出、アートといった分野がメインのものでしたが、近年はWEBやアプリでアニメーションが積極的に取り入れられていることもあり、その裾野が広がってきました。

私は純粋にVJ(ヴィジュアルジョッキーもしくはビデオジョッキー)としてライブやクラブでの映像・空間演出をしたいという原点から始まってモーショングラフィックスを制作していますが、UIデザインをするときにトランジションの動きのイメージを誰かと共有する場面などにまで応用がきいています。デザイナーなら習得しておいて損はないものです。

今回は、いろいろとツールがある中でこれからモーショングラフィックスをはじめたい人のためにどんなソフトがあるかを紹介したいと思います。どのソフトも一長一短といったところです。

モーショングラフィックス制作のためのソフト

1. After Effects

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モーショングラフィックスを制作する上でもっとも主流となっているソフトはAdobeから提供されているこのAfter Effects。映像制作の世界ではもちろんメインストリームなのですが、聞くところによるとUIデザインの場でも動きの検証等に使われているようです。

長所といえばやはり広く普及していることでしょうか。
広く普及しているということは、ノウハウが蓄積されておりチュートリアルなどが豊富であることに繋がります。また、追加のプラグインも豊富です。ちょっと検索するだけで作例と共に無料チュートリアルがあるのはとっつきやすいかと。

また、各種ソフトとの連携がスムーズなことも利点です。PhotoshopやIllustratorとの連携はもちろん、後述する3DCGソフトの「CINEMA 4D」ともシームレスに連携できるので制作におけるスピード感が向上することとできることの幅が広がるという点で優れています。

これから映像制作をはじめ、かつ仕事としていくにはAfter Effectsの習得は必須かと思われます。

2. CINEMA 4D

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3DCGでのモーショングラフィックスは断然CINEMA 4Dをおすすめしたいです。
同じ3DCGでのモーショングラフィックスを制作するためのソフトとしてMayaや3dsMAXなど他のソフトもあるのですが、ソフトの使いやすさやモーショングラフィックスに特化した機能はCINEMA 4Dが一番だと思っています(慣れもありますが...)。

また、先ほど述べたAfter Effectsとの連携がスムーズであったり、優秀なプラグインやレンダラーが多く使えるという点も推せる要素となっています。

そして、学生の場合は非営利目的に限りますが無償で最上位グレードのソフトが使えます。これはうれしい。

3. AviUtl

http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/

AviUtlの利点は無料で使えて、ある程度使えるようになればそこそこのモーショングラフィックスが作れるというところでしょう。ちなみに環境はWindowsのみです。

私は使ったことがないのですが、頑張れはここまでできるようです。

お金をかけずにモーショングラフィックスを作ってみたいという方はまずAviUtlではじめてみるのもいいかもしれません。

4. Motion5

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http://www.apple.com/jp/final-cut-pro/motion/

Appleから提供されているモーショングラフィックスやVFX制作のためのソフト。もちろんMac環境のみ。
After Effectsと比べて導入コストが安いことが利点でしょうか。問題があるとすればやはりAfter Effectsよりもチュートリアルが少ないことです。やや茨の道感があるのですが、低コストではじめたい場合は一考の余地あり。

5. Unity

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Unityはマルチプラットフォームのゲームエンジンです。
ゲームエンジンなのにモーショングラフィックス?と思われがちですが、Unityでもモーショングラフィックスはできます。 先ほどまで紹介していたAfter Effectsなどと違いプリレンダリング(あらかじめ動画として書き出しておくこと)のムービーではなくリアルタイム生成であることが特徴です。

リアルタイム生成ということで主にVJでの映像演出の用途に適しており、専用のVJkitも出ています。

強力なGPUを持った環境では、CINEMA 4Dで制作するような3DCGがリアルタイムに生成・フィードバックできることが利点となっています。


これ、Unityでリアルタイム生成してるんですよ? すごいの一言に尽きます。
パラメータをいじることで即座にビジュアルに変化をもたらせるのでこういった演出と相性が良いですね。

6. Max/MSP/Jitter

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Maxは音楽およびビジュアル向けの統合開発環境です。主にオーディオとビジュアルの両方をカバーするメディアアーティストによく使用されています。特徴としてはビジュアルプログラミング言語であることで、ソフトウェア上で機能をもったオブジェクト同士を線でつなげてプログラミングするところでしょうか。

リアルタイム生成およびオーディオリアクティブなモーショングラフィックスに挑戦したい場合はノウハウの多さも含めてこのソフトがおすすめかなと思います。例として以下のような感じ。

何よりオブジェクト同士を線でつなげていくだけ、という簡易さは初心者にもやさしいです。

7. Quartz Composer

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Quartz ComposerはAppleから提供されているソフトウェア開発ツールです。グラフィックデータ処理のためにMac OS Xの開発環境の一部として提供されているとのことなのですが、主にVJでの映像演出に使われているのがメインでしょうか?

こちらの特徴は先ほどのMax同様、パッチと呼ばれるオブジェクトを線でつなげてプログラミングしていくことです。簡単にフィードバックが得られるので初心者にやさしい。

注意点としては、Mac環境のみあることとあくまで開発ツールなので導入方法がやや面倒なところです。導入方法に関しては以下のサイトが参考になります。

http://kano-lab.org/archives/2053

8. vvvv

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vvvvと書いてブイフォーと読みます。近年盛んになってきた開発環境です。
こちらもMaxやQuartz Composerと同様にビジュアルプログラミング言語で、パッチを線でつなげてプログラミングしていきます。

特徴としてはWindows環境のみで、また拡張性が高いことでしょうか。
日本語チュートリアルはまだまだ少ないと言わざるを得ないのですが、ここ最近になって活発に使われるようになってきた開発環境なので今後に期待が高まります。

9. Processing

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https://processing.org/

Processingは電子アートとビジュアルデザインのためのプログラミング言語です。
Javaを単純化&グラフィックに特化してプログラミング初心者にもやさしい設計になっているのが特徴。逆に言うと簡単なのであまり高度な表現はできません。

プログラミングでモーショングラフィックスを作ってみたいという方の入門には最適ではないでしょうか。

10. openFrameworks

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openFrameworksはC++のオープンソースツールキットです。
グラフィックに関するライブラリが容易に使えるように配慮された設計で、C++というだけあって高度な表現が可能です。Kinectから深度を取得してそれをモーショングラフィックスに応用するなどハードウェアとの連携をする場合もよくoFが使われます。

こちらはプログラミングがかなりできるか、もしくは根気よく学習する気力がないとはじめるには少々ハードルが高いです。

最後に

今回、私がVJという立場だったので割と偏ったラインナップになってしまった感はあるのですが、モーショングラフィックスをはじめるのには様々なソフトとアプローチがあります。自分に合ったソフトを見つけてそれを極めていくのが上達への近道かと思います。