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Life is bitter

日常生活で考えたことやデザイン・写真・インテリアをはじめとした役に立ちそうな知識をまとめて記しています。

当事者になることの難しさとデザイン

雑記 デザイン

当事者になるということは難しい。
私はいま大学院の授業で、障害者や高齢者のためのデザインソリューションを考えるということをしています。様々なハンディキャップを背負った人たちの生活をより良くするためにプロダクトデザインやサービスデザイン、コミュニケーションデザインの観点から解決の糸口を見つける、といったものです。

デザインという行為をする上でターゲットを想像して当事者として考えることは当たり前のことですが、この当たり前が今回はとても難しいなと思うのです。全盲で何も見えない、片麻痺で自由に身体を動かせない、認知症で通常の生活を送れない、など挙げたらキリがない。そして、それらを自分の身に起きたこととして考えるなどきっと本当の当事者からしたら甘いのだろうと思うのです。

私の祖母は亡くなる1年前から認知症でした。
施設へお見舞いに行くたびに、私は孫なのか施設の職員なのかただの他人なのか、何者かに変わりました。その度に私はその人になりきって会話をするのですが、どこか心の中では違和感があって。あのとき、祖母は何を思って、何を感じ、何をしたかったのだろう。私には想像ができません。

何もわからない外野が想像だけで介入してくることに対して当事者たちは何を知ったようなことを、と怒らないだろうか?そんなもやもやした中で進むグループワークにちょっとだけ心がやられる今日この頃なのでした。