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Life is bitter

日常生活で考えたことやデザイン・写真・インテリアをはじめとした役に立ちそうな知識をまとめて記しています。

【デザイン系学生必見】デザイナー目線で用途別にノートパソコンの必要スペックを考えてみた

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クリエイターにとって自分の仕事のパフォーマンスの要となるのがPCのスペック。購入時にお金をケチってしまい、必要なスペックを持っていないマシンを持つとヘビーな案件ではろくにタスクをこなせないなんてことが…。(実体験です)

PhotoshopやIllustratorをはじめとしたデザインソフトからXcode、3DCGソフトなど各種クリエイティブ作業をこなすためのソフトを扱う上でこれだけのスペックはほしい、というラインを普段の作業感から考えてみました。また、クリエイターはあらゆる環境で仕事をすることが多いことを考慮し今回はノートパソコンに限定しました。

ちなみに私はMacがメインの環境なのでちょっと偏っているかもしれませんがそこはご勘弁を...!! デザイン系の大学や専門学校に入りたてでこれからノートパソコンを購入する人にとって非常に参考になるかと思います。

最初に考えるべきは用途

自分にとっての適切なマシンスペックを考えるときにまず考えるべきは用途です。クリエイティブな作業にはたいてい高めのスペックが必要とされますがこれは用途によって大きく変わります。今回は以下の5つの用途を想定しました。

  1. DTP全般
  2. WEBデザイン
  3. UI・アプリ開発
  4. 動画編集・制作
  5. 3DCGによる制作

そして、各用途で必要なスペックに関しては「作業をしていて著しく不便を感じない」を基準として考えています。また、ストレージに関しては全てSSDを推奨します。記録媒体としてはHDDとSSDがありますが、HDDは書き込み・読み込み速度がボトルネックになってしまい、OSやアプリケーションの動作速度・ファイルの保存・読み込み速度についてはっきり体感できるほど差があるからです。それでは見ていきましょう。

1. DTP全般

  • メモリ16GB以上
  • Retinaディスプレイをはじめとした高dpiディスプレイ
  • dGPU搭載

DTPとは、Desktop Publishingのことで要するに書籍やチラシ・DMをはじめとした紙モノの制作作業を指します。紙モノなので扱う画像データは基本的に300〜350dpiと大きめのものになり、IllustratorやInDesignでひとつの画面に大きな画像データが何枚も配置されてる状況ではメモリの大きさで作業の快適さが決まります。私はかつてメモリ4GBのMacbook Airで48ページもののカタログ制作を行ったことがあるのですが、あまりにメモリが足りなくて画像をひとつ動かすのに3分ほどかかるなんてことがありました。16GBは必ず積みましょう。

そして、もうひとつ重要なのが高dpiディスプレイ。1920×1080みたいなドットがよく見えるようなディスプレイだと、画面での見た目と実際に印刷されたもので全く違う結果になっていてこんなはずではなかった…なんてこともあります。MacならRetinaディスプレイのものにしましょう。Windowsでも最近は高dpiディスプレイのものが結構あるみたいですね。

dGPUに関しては何かしら載っていればよいです。dGPUとはディスクリートGPUのことで、GeForceやRadeonといったものたちですね。CPUに内蔵されたGPU(iGPU)、例えばIntel HD Graphicsなどだけではちょっと非力ですので何かしらdGPUを乗せましょう。

2. WEBデザイン

  • メモリ8GB以上

WEBに関してはDTPと比べると扱うデータも軽いので正直がメモリ8GB以上であれば他は十分なのではないかなと感じます。ざっくり。近年ではWEBも高解像度になってきているということもありますが、本職のWEBデザイナーの方で「いや、これは必要!」というのがあればご教授ください。WEBデザインにしろスペックが高いに越したことはないです。

3. UI・アプリ開発

  • core i7プロセッサ
  • メモリ16GB以上
  • dGPU搭載

UIやアプリ開発となってくるとCPUの性能が大きく関わってきます。MacでしたらXcodeを使って各種アプリケーションを開発しますが、実行する際にCPUがいいものだとやはり快適です。私はopenFrameworksで映像制作等をする用途でXcodeを使っていたのですが、以上のスペックはないとちょっとキツいのかなという感じでした。作業中はメモリをかなり食います。

ただし、実装等はせずUIデザインをSketchやAdobe Experience Designなどで組むだけということでしたらそこまでスペックはいらないのかもしれません。UIデザインのプロトタイピングツールは軒並み動作が軽いおかげでやや低スペックなPCでもサクサク動きます。After Effectsを使ってトランジションのプロトタイピングまでするとなると上記のスペックは必須かと思います。

4. 動画編集・制作

  • core i7プロセッサ
  • メモリ16GB以上(できれば32GB)
  • GeForce GTX 950M相当以上(AMD Radeonの同等のものでも可)

動画編集となってくるとかなりシビアになってきます。主にAfter Effectsの使用を想定してますが、メモリの大きさとGPU性能が快適さにつながります。私の現環境ではメモリ16GBにGeForce GT 750Mなのですが、2Dのモーショングラフィックスにしろビデオの編集にしろメモリが足りなくて結構プレビューがカクカクしており、非常にストレスフルな作業となっています。上記のスペックくらいあれば許容範囲だと思います。ただ、現行で発売されているMacbook ProではBTOで全部盛りにしてもメモリ32GB・950M相当には届かないので、いっそWindows機のモバイルワークステーションにしてもいいかと思います。

【追記】
2016 Lateの最新Macbook ProでGPUがPolaris世代のものに、そしてCPUはSkylake世代に代わりそれ以前のものよりかなり性能はアップしたのですが、メモリは未だに16GBまでしか積めないのでそこがボトルネックになっています。

5. 3DCGによる制作

  • Windows
  • core i7プロセッサ
  • メモリ32GB
  • GeForce GTX 950M以上(可能ならQuadroシリーズ)

3DCGによる制作は正直なところモバイル環境でするものではないと思います。レンダリングに時間がかかりすぎます。快適な作業にはモバイルワークステーションレベルのスペックが必要です。また、Windowsに限定していますがこれはMacにモバイルワークステーション機がないのと3DCGソフトはレンダラーのことを考慮するとWindowsの方が適しているからです。バリバリ3DCGでフォトリアル作っていくぞ!という人は迷わずモバイルワークステーションを買いましょう。私もほしいです。

また、GPUに関してもAMD Radeonシリーズを除きましたがこれはフォトリアルなレンダラーをもし導入する際、AMDでは動作しないためです。これはCUDAの技術によるものですがそれはまた長いお話になってしまうので省略します…。

【追記】
しかしながら、近年プラグイン方式のレンダラーがRadeonでも機能するように進化してきており、GPUの種類による壁がなくなってきています。とても良い傾向ですね。

最後に

用途によって適切であろうスペックとのことでしたが、マシンスペックは高ければ高いほど良いに決まってます。迷ったらMacbook Proの一番良いカスタマイズにするのが安定です。デザイン業界はMac使いが未だ多く占めていて、データのやり取りの関係でやはりMacを購入するのが安定、といったところでしょうか?

ただし、動画制作や3DCGをバリバリやる予定の人はWindows機でしょう。私はここ1〜2年ほどでWindowsのモバイルワークステーションがどうしても欲しいほど、スペック不足に悩まされているからです。予算と相談して納得のいくマシンを選んでくださいね!

また、最近Windows機で動画編集や3DCG用途でもぬるぬる動くようなノートパソコンとして以下のものを狙っています。

Razerから出しているノートパソコンはモバイル機にしてはとんでもないレベルのものばかりですが、こちらのThe New Razer Blade Proは最新のプロセッサとGPUを乗せているので4年先までは余裕で使えるかと思います。

Macbook ProもProの名に恥じないレベルのスペックアップをしてほしいんですけど、先日メジャーアップデートしてしまったので数年は期待できそうにありませんね…。